社内ニートになってエンジニアに絶望した話

6月。半年前に転職したばかりの会社で、開発に関わっていたサービスの終了が決まった。

そのサービスは数年前にスタートし、会社の主事業としてがんがん投資されていた。
サービス拡大に次ぐ拡大、すべく増員、それに伴い採用されたのが私ともう一人であった。
チームには、私の後にも業務委託として参画してきたフリーランスエンジニアの方々が4人ほどいた。

 

お金を溶かしまくっていた当サービスだが、実際は閑古鳥が鳴いていた。
入社して暫くの私でも、このA●emaTV的な動画配信サービスが流行っておらず、かつ今後も流行らないであろうことは察していた。


サービスの管理画面にはいっちょまえに視聴者数・コメント数などの数値を集計してグラフを出すような画面があり
この単位の数値をグラフ化する意味ある?わろたwと内心草生えまくりであった。

そんな状態にも関わらず番組制作チームは有名な芸人やらインフルエンサーを出演させ番組を作成していたので、
金ある会社やなーと他人事のように考えつつ、半年間、ほぼ誰も見ていないサービスの機能追加や改修を行っていた。

 

平和で気楽な日々が続いていたが、サービスは唐突に終了することとなった。
業務委託の方々は6月、7月で全員契約終了となり、
私と同時期に採用された男子は、有能なのでグループ会社の他サービスに関わることになった。

 

そして私はというと、掲題に記したとおり社内ニートになった。
これは普通に私が無能だからでもある。
web系に特化したスキルがしょぼすぎるので同期入社の有能男子のようにグループ会社の仕事では即戦力になれないのだ。

 

弊社のエンジニアは裁量労働で働いている。
そもそも裁量労働という働き方は、簡単に言えば会社は成果を評価し対価を支払うため、就業時間とか進め方は好きにしていいよ、ということである。
反対に固定時間労働という働き方は、成果に対する対価ではなく、時間に対する対価の支払いだ。所定の時間(10:00〜19:00)働いてくれれば、お給料あげるよ、ということだ。

で、裁量労働で社内ニートとなると、もう会社にいく必要がないのだ。仕事がないんだもの、進め方もくそもない。
やったーと思い、自宅作業という名の偽装労働を10日程していたら普通に呼び出されて怒られた。
今すぐ渡せる仕事はないけど、朝から会社にきて自習しててほしい、というのが上司の意見であった。それ意味ある?

ということで、何年ぶりかに朝ちゃんと起きて会社で自習するという意味のわからない毎日が始まってしまった。

 

8時間とくに決められた仕事がない毎日。
はじめは、最高やん!!!と思ったが3日で飽きた。
そもそも別に自由時間でないので1日中ユーチューブ見てていい、とかじゃない。
周りには仕事をしている人もいるので、なんとなく仕事してるっぽい雰囲気を8時間醸し出し続けなくてはいけない。辛い。

しかも社内ニートをしていると人との関わりが皆無となる。自分の必要性がないように思えて、暗〜い気持ちになる。

同じくサービス終了によって生まれた悲しき社内ニートに「やることないですよねw」と話しかけられるも、仕事でのやり取りをチャットに頼りきり一人暮らしひきこもり生活により持病のコミュ障が悪化した私は「そうですね」と薄ら笑いを浮かべ冴えない返事をすることしかできなかった。

 

こういうときにここぞとばかりに勉強して、取得した技術でサービスを作るような人が出世していくんだろうなと思ったし、上司はきっとそういうことを求めているんだろうなと思った。
でも私は勉強する気にも、なにかを開発する気にもなれなかった。そもそも、仕事でもないのに作りたいものもクソもない。絶望し気が狂った私は哲学や宗教学や政治について1日中調べ続けていた。それ以外記憶がない。

 

エンジニアは意識の高い人が多いように思う。とくにWeb系企業に就職してそれを実感した。
新しい技術が好きで、しょっちゅう勉強会に参加し、常にアンテナを張っているような人種だ。

私はもともと意識低い系SIer育ちなので、はっきり言ってそういう人種が周りにいなかった。
なので、その中では最新の技術を使っているほうだし、勉強してる方だし、できると思っていた。
向いてるような気がしていたから4年弱も続けているのだと思っていた・・。

 

しかし私がなぜエンジニアになったのかを思い返してみると、忘れていたが消去法だった。
事務も営業も接客業もしたくないしで選んだネガティブセレクション。
意識低い系SIerには、消去法や成り行きでエンジニアになったんだろうなって人が沢山いた。
今の会社にはいない。一人もいない、私だけ。
みんなプログラミングが好きで、趣味で、エンジニアになったのは必然みたいな顔してる。

 

私はこの1ヶ月の社内ニート期間を経て、自分が意識低い系のクズだということを再確認することとなった。
これは挫折なのかもしれない。
とにかく、もう勉強する気が起きないのだ。
もともとそんなに必死に勉強するタイプでなかったけど、もうなんもしたくない。
この半年、Python覚えてDjangoやって・・って頑張ったのにサービスが終了して、VueとかPHPとかWordPressやったことないからという理由で仕事がないんですよ。
PHPとかWordPressはマジ簡単だからすぐできるようになるよ、やりなよって言われたけどなんかもうなにもやりたくないのだ・・・・
エンジニアでいる限り新しいことを勉強し続けなきゃいけないということに、今になって絶望している。どうしたらいいんだろう。


・・・・

 

と、社内ニートが就業中に書きました。8月からは仕事があるっぽいよ。絶望してるけど。
これで1時間半つぶせた。あと5時間なにしようかな・・・・・

 

老害を想う

日々性格が悪くなっていると思う。

 

いちいち人の不幸を願っちゃうし、妬みが凄い。

前から別に性格の良い方ではなかったかもしれないけど、ここ数年どんどんどんどん悪くなっていると思う。

仲の良かった家族とも最近うまくいっていない。

私以外は仲良くしているので私が原因なのは明白で、

それでも私は自分が悪いとなかなか思えない。

 

そして私は老害が嫌いである。

なぜかというと、頑固だし偉そうだし、常に自分が正しいと思っているし、余計なこと言ってくるし、図々しいしハゲてるしなんか汚い感じがするからだ。

 

最後の方はおいといてもざっと挙げてみて、最近の私は自分が老害に近付いているような気がしてならない。

 

冷静にみたら大した仕事もしていないのに、年次を重ねたせいか「私はこんなに頑張ってる!」とか、「私は大変!(だから労って!)」に始まり、

他人に対して「もっと効率よくやればいいのに、無能だな」などとまで思い始める始末。

 

本当に恥ずかしいけどこんな調子です。

 

この、私頑張ってる!私凄い!私だけが大変!という驕りは

その人の性格、ひいては人格を最悪な形で形成する。

 

 

新卒で入社した頃、アラサーの女先輩に対して

なぜこんな常にイライラしてるんや…と思っていたが

26歳になる今ならわかる。わかるよ竹下さん。その節は更年期ババアって思っててすみませんでした。

 

なんというか、25歳を終え、30歳になるまでは大人にとっての思春期なんじゃないかと思う。

がむしゃらに遊んだり、頑張ることもだんだんなくなり自分の人生について考える時期。

周囲と比較して落ち込んだり劣等感を感じるのもきっとこの4、5年間な気がする。

お肌も曲がり角に差し掛かり…身体も変化し始め…

 

大人の余裕なんて1ミリもなく

もうしょーじき、私は今何をどうしたら良いのかわからない。

最近は辛くても死にたいとは思わなくて、それどころか逆に死ね!と思ってしまう。

嫌な事や辛い事に直面したとき、自分を省みることなく他を責めてしまうということで、これは本当にサイアクです。

そのうち森羅万象に文句つけるようになる。

 

あと、思春期だからこうして文を書いてるのもめちゃめちゃ恥ずかしい。

多分半年後に読み返したら普通に死にたくなると思う。

ただ、最近は積極的に恥ずかしいことをしてみるのもいいかなと思うようになった。

恥ずかしいことを耐えられるようになるときっと生きやすくなる。はず。

 

昨今の思った事をまとまりもなくバーっと書いてみたが、なんだか老害の気持ちが少しわかってきた気がする。

明日からはおじさん達に前より優しい心で接することができるかもしれない。

 

 

JASRACに怒られたら怖いので引用しなかったけど

自分のことばかり

いつもいっぱいになるのは〜

の歌詞が今の私的には100点

 

 

さよなら2017

iphoneが壊れた。

 

正確には水没して、2度と電源がつかない状態になってしまった。

人間界でいうところの心肺停止。成仏してください。

 

iphone7って防水だからヘーキヘーキ〜

と思っていた昨日の自分と

今絶望感に苛まれている自分は同一人物なのだろうか。

 

とりあえず電源がつかなくなってしまったためどうしようもない。

 

早起きして、新宿のiphone修理屋さんに向かった。

天気が良くて気持ちよかった。

なんだかもうデータなんていいかなあ。だって、今こんなに気持ちいいんだもの。

 

・・・・・

 

その後、

2つの店に持ち込んだが

どちらでも基盤が破損しているため復旧は不可能と宣告される。

 

死にたい

 

 

仕方ないので新しいiphoneを買った。

まだ故iphone7の機種代金も払い終えてないんだけどなぁ。

 

店員の話をぼんやり聞きながら、思う。

 

あーあ。最後にバックアップとったの、いつだっけ。

 

記憶を巡らせてみるが、バックアップをとっている自分の姿は見当たらない。

いや、おかしい。そんなはずがない。

きっと私はバックアップをとっている。

音楽はAppleMusicで落としていたし、PCに繋いだ記憶はないけど、

でも、定期的にバックアップとるなんて大人の常識だよね・・・?

 

 

祈りながら帰宅し、

iphoneをPCにつなぐ。

 

はるなのiphone

前回のバックアップ:2016/12/05 2:48・・・・・

 

2016年、12月、、、5日、、、?

 

眩暈がした。

それは、私が故iphone7を購入した日であった。

 

確かにバックアップをとった記憶はまったくなかったのだが、

でも、それでも、

半年前くらいにはとっているんじゃないかなあ。とうっすら期待をしていた。

 

おかげさまで、

私のデータ世界に2017年は存在しない。

2016年12月5日の次は、2017年の12月2日である。

 

野田洋次郎の声が聞こえる。

僕ら、タイムフライヤーときを・・・かけあーがるナントカ・・。

2017年とはぐれっこ。

 

手帳も、メモ帳も、デジカメも、ipodも持っていない私は

iphoneのデータがすべてだった。

 

跡形もなく突然いなくなってしまった2017年。

いつかまた会えるのだろうか。

 

どうか元気でいてください。

 

 

あっ


最近事務の仕事を始めたのですが、悩んでいることがあるのでそれを紹介します。
お前の悩みなんてどうでもいいって?
オッケーd(^_^o)
では、以下です。



プルル…ガチャ
相手「ナントカ商事のナントカと申します、ナントカさんはいらっしゃいますか」
私「はい、確認いたしますので少々お待ちください」

(内線をつなぐ)
私「あっ お疲れ様です清水です、
ナントカさんからお電話です」


・・・

「あっ」?

某ちゃんねるなどで「話す前にあってつける奴wwww」や「あ、はいって言う奴はコミュ障」等の意見をへーそうなんだ、あっそと流し見していた私だったのだが、いや待てよ様子がおかしい・・・



あ、私いつも話し始める前「あっ」って言ってるわ・・


上記のことに今更気付いてしまったのだが、「2ちゃんねるにいるコミュ障と同じってのはさすがにキツいわ〜」とあくまで自分をコミュ障と認めたくない私は脱「あっ」をすべく努めているのである。

しかし私は思った以上に、息を吐くかの如く「あっ」と唱えていたようで、治すに治せない。
いや、言わないようにはできるのだが、違和感が凄い。不安になってしまう。


ガチャ 「お疲れ様です清水です〜」

えっこれ大丈夫?なんかめっちゃ急に喋ったなコイツ!ってならない?平気?「あっ」でワンクッション置いた方がよくない?大丈夫?変じゃない?

・・・・不毛である。


毎日している腕時計を忘れてしまった日、腕がなんだかスースーする、違和感。そんな気分である。「あっ」はもはや私の一部と化していた。

モテキ

先週末モテキの映画を見た。

 

私は某レンタルビデオショップでアルバイトをしていた時期があったのだが、バック作業(返却されたDVDを定位置に戻す)をする際は面白そうなDVDやら人気のDVDの裏面をひらすら読むという行為を同時におこなっていた。そのおかげもあってか清水さんバック遅いよねと陰口を叩かれていた(被害妄想かもしれない)のは言うまでもない。

 

そして前々からサブカルぶったいけ好かねえ男女が「面白いよね〜!」とこぞって言うこの映画を忌々しい気持ちで見つめていたのである。

クソ映画をコーナーの一番上に並べるんじゃねえよTSU●AYA!と心の中で唾を吐いていたのだが、よくよく考えてみるとこの映画…観たことがない…

いやいや、観ることもなく批判なんて恐れ多い。一度観て、これからは心の中ではなく声高らかに批判をすることにしよう!と思ったので以下感想です。

 

まず思ったのは全体的にユキオがゴミクズすぎて共感しづらいということである。この映画を見たストーカー気質な男性が恋愛は押しまくれば成就するものだと勘違いし、元気付けられてそうでいかんせんよろしくない。私が言うのもなんだが、現実を見て欲しい。
ちなみにユキオはB'zとかのメジャーどころを積極的に批判するタイプのくせして誰がどう見ても可愛い王道のみゆきちゃんに惚れる。恋愛ではサブカル拗らせないんだねとツッコまざるをえなかった。


かっこいいのにお世辞にも可愛いとは言えないような女性と付き合っている男性はたまにいるし、それに対してなんで?と疑問を投げかける外野の人もよく見かけるが、そのイケメンはたぶんガチモンの恋愛サブカル野郎なんだろうから許してあげよう。ミスチルでそういう歌詞あったよね。友人の評価はいまいちでもshe so cute。桜井さん天才だな…

 

(500)日のサマーを観た時も同じことを思ったが、オタク寄りの男子はちょっと可愛い子が自分と似た趣味嗜好の持ち主だとすぐに惚れてしまうのである。

これは現実世界でも起こっており、故に可愛いアニオタやドルオタ、サブカルビッチの増加が見られるのだ。

でもいまや上にあげたものは飽和状態であり、可愛い子が掃いて捨てるほどいるので、これから新しくモテを築きたい!と考えている向上心のある女子はなにかもっと違うもののオタになるべきだと思う。あんまり良いものが思い付かなかったけど、落語とかどうでしょうか。


モテキに話を戻すと、麻生久美子が牛丼を食べているシーンはとても良かったし仲里依紗はかわいかったしリリーフランキーとは結婚したいしキャストは素晴らしかった。
あと良かったといえばユキオの本棚である。まんが道僕の小規模な生活などがあり、私のサブカル心が若干くすぐられた。


この映画を好きな層ってどこなんだろう?非モテ男子かな?と思ったが、自称ではない正真正銘の非モテ非リア男子がこの映画を観たら共感するどころかフラストレーションが溜まりすぎて終わる頃には息絶える可能性があるので見ないほうが良い。
ユキオはモテキだけにモテてるしナタリーに勤めてて仕事も楽しそうだしなんか友達も普通にいるし…

恐らく、ロキノン厨(久々に言った)でサブカルっぽいものを好み、かつリアルが充実している男女がこの映画を楽しく観ることのできる唯一の層だろう。人口としてはかなり多いのでなんら問題はない。

モテキを楽しめるかどうかで自分のリア充度を測ってみるのもいいかもしれない。


何が言いたいかというと、基本的に内容どうこうではなく、分かりやすくサブカルな雰囲気を全面に押し出しておけばわかってる風のサブカル女子男子やほっこり野郎が勝手に評価してくれるということである。
サブカル界隈の内輪ウケを体現しているかのような映画であった。謀ったな、大根仁